働く女性どう支える 村木元厚労次官講演
厚生労働事務次官を務め、昨年10月に退任した村木厚子さん(60)が21日、愛媛県松山市三番町6丁目のコムズで「働くこと 成長すること」と題して講演した。仕事を続けながら子育てした経験を基に、キャリアアップのやりがいや周囲に求められる支援の在り方について語った。
講演は男女共同参画の理念を広めるコムズフェスティバル映画祭の一環で、約250人が聞き入った。
村木さんが2人の娘を出産したころ、育児休業制度はなく、6~8週間の休暇後に職場復帰。2歳の長女を連れての島根県への転勤や、夫の単身赴任中に国際会議出席が決まり、娘を保育ママに預けて1カ月間の出張を乗り切った経験などを語り、「仕事に子育てにと大汗をかいたこともあったけど、無駄にはならなかった」と振り返った。